これから病院やクリニックを開業する予定なら、相見積もりを取る前に、内装デザインのコンセプトや譲れない点を決めておくのがおすすめです。
あらかじめコンセプトを明確にしておくことで内装デザインの方向性がぶれず、妥協点を決めておくと業者との値段交渉がしやすいという利点があります。
本記事では内装デザインのコンセプトの決め方や、譲れないポイントを解説します。
これから相見積もりを取る予定の人は、ぜひご一読ください。
コンセプトと内装デザインの譲れない点を相見積もりの前に確認すべき理由
相見積もりを取るときは比較がしやすいように、どの業者にも同じ条件で見積もりを出してもらう必要があります。
そのため、内装デザインのコンセプトをあらかじめ決めておかなければなりません。
また、譲れないポイントを決めておけば、見積もりの時点で予算がオーバーしてしまった時にもスムーズに値段交渉しやすいというメリットがあります。
これから相見積もりを取る人はその前に、コンセプトと譲れないポイントは決めておくようにしましょう。
病院・クリニックの内装デザインのコンセプトの決め方とは?
病院やクリニックのコンセプトをはっきり決めてからデザインを考えると、統一感のある内装に仕上がるでしょう。
コンセプトの決め方がよく分からない人に向けて、アイデアを2つご紹介します。
診療科目から考える
1つ目は、開業する予定の病院やクリニックの診療科目から、コンセプトを決めるという方法です。
よりイメージが掴めるように、いくつか例をご紹介します。
- 一般内科:ユニバーサルデザインを取り入れた、性別や年齢を問わず通いやすいデザイン
- 小児科:子どもが通いやすいように、病院らしさを抑えたデザイン
- 美容クリニック:カフェのような落ち着けるデザイン
- 整形外科:松葉づえや車いすでも通いやすいように段差を減らし、スロープや手すりなどを用いたバリアフリーデザイン
診療科目によって患者さんの年齢や性別などが大きく変わるため、それぞれの診療科目に合わせた内装デザインを考えてみてください。
色が与えるイメージから考える
2つ目は、色のイメージから内装デザインを考える方法です。
色によって、人に与えるイメージが異なるのはご存知でしょうか?
病院やクリニックでよく用いられる色と、その色が与えるイメージを以下にいくつかピックアップしました。
- ホワイト:清潔感、信頼感、純粋さ
- イエロー:明るい、活発、楽しい
- ピンク:優しい、暖かい、柔らかい
- アイボリー:清潔感、柔らかい、暖かい
- グレー:落ち着き、上品、穏やか
- グリーン:リラックス、穏やか、癒し
上記を参考にしつつ、病院やクリニックを訪れる患者さんに、どのような印象を与えたいか考えてみてくださいね。
病院・クリニックの内装デザインで譲れないポイントは?
ここだけは譲れないというポイントを決めておくと、予算より見積額が大きかった場合にどこを妥協するかをスムーズに決められます。
これからご紹介する内容を、あなたの病院やクリニックのデザインにも取り入れてみてくださいね。
清潔感は必須!
病院やクリニックの内装デザインを考えるのなら、清潔感は絶対に譲れないポイントです。
なぜなら、清潔感は患者さんからの信頼にも関わってくるから。
見るからに衛生的でない病院やクリニックに、自分や家族の健康を任せようと思う人はあまりいないのではないでしょうか。
上記のことからも、内装デザインに清潔感は必須だと覚えておきましょう。
動きやすい動線計画
これから長く経営していくのであれば、動線設計をしっかり考慮した内装にすることも欠かせません。
動線がしっかり考えられた内装だと、患者さんやスタッフがスムーズに動けるため、より多くの患者さんを診察できるでしょう。
反対に、動線設計をよく考えずに内装のデザインを決めてしまうと、患者さんにとってもスタッフにとっても動きにくく、デメリットが生まれます。
内装デザインを考えるときは、動線についても一緒に考えてみてくださいね。
患者さん・スタッフのことを考えたデザイン
病院やクリニックの内装デザインで意外と忘れがちなのが、患者さんの立場に立って考えることです。
自分自身の好みばかりを取り入れてしまうと、利用する側にとっては不便に感じてしまうことも少なくありません。
そのため、患者さんの不安を取り除き、また利用したいと思えるような内装に仕上げることも重要なポイントといえるでしょう。
また、患者さんだけでなく、スタッフの利便性も考慮することも大切です。
スタッフのことも考えた内装にすることで働きやすさが増し、定着率もアップするでしょう。
あなたの好みも取り入れつつ、患者さんが安心して利用できて、スタッフが仕事をしやすい環境を整えましょう。
病院・クリニックの内装デザインは、コンセプトと譲れないポイントを決めておこう
今回は、病院やクリニックの内装デザインのコンセプトの決め方と、譲れないポイントについて解説しました。
相見積もりの前に、今回ご紹介した内容を参考にしつつ、コンセプトと妥協できないポイントを決めておきましょう。